看護ベーステキストシリーズの効果的な利用法

はじめまして、medu4のharuです。普段は市中病院で臨床医をしています。medu4では広報を中心に、実際の講座作成の裏方仕事(テキスト作成や講義内容のチェック)をさせてもらっています。
この記事では、『看護ベーステキストシリーズ』の効果的な利用法を説明していきます。
順を追って丁寧に解説しますので、講義受講の際、参考にして下さいね。

看護ベーステキストシリーズとは?

看護師国家試験で出題される全科目・全範囲・全知識を網羅する講座です。
具体的には、100回以降の過去問で出題された知識はすべて、さらに99回以前でも重要なポイントや今後再度の出題が予想される知識を搭載しました。
※制作スケジュールの事情により、最新の110回の問題は含まれません。こちらの講座で対策ください。

本講座を修了することで、看護学生が知っておくべきすべての知識の "土台〈ベース〉" が構築されます。受講生の方々には講義を受講した後の板書済みテキストを常に手元において愛用してほしい、そんな願いを込めて講座シリーズ名を『看護ベーステキスト』と命名いたしました。

この講座をマスターすれば、看護師国家試験に合格できることは言うまでもなく、看護師免許取得後に臨床現場へ出てからも知識面で不足を感じることはありません。

テキストの準備

まずは、講義を受講するときに使う、テキストを用意しましょう。

テキストは講座を購入後、medu4.care内の「講義」タブ内、「動画を見る」からPDFファイルの形でダウンロードできます。
郵送の形でお手元に製本されたテキストが送付されることはありません。各自でダウンロードし、ご利用下さい。

テキストは穴埋め式になっています。ダウンロードしたテキストには多くの空欄が設定されていますので、こちらを講義を受講しながら埋めていただきます。数ある情報の中でも、穴埋め設定されている箇所は確実に覚えこんでいただきたい超重要ポイントです。講義中には赤色のペンで穴埋めをし、復習時には赤シートで隠しながら穴埋め部分がスラスラ言えるか確認することが実力upの秘訣です。

ダウンロードしたファイルを利用して講義を受講する方法には以下の2つがあります。
iPad等に取り込んでApple pencilなどでデジタル受講するスタイルと、プリンターで紙に印刷して受講するスタイルです。

参考までに医学部生向けサイト、medu4.comの受講生は過半数がデジタル受講をしています。検索や管理等、デジタル受講のメリットがあまりにも大きいためです。iPadで作成したテキストをiPhoneに入れて持ち運ぶ、のようなこともでき、いつでもどこでもベーステキストを手元に置いておけます。しかしながら、デジタル系が苦手な方やiPadが高額で購入をためらう方がいる現状も私たちは十分承知しています。デジタル受講でも紙受講でも講義内容には一切支障ありません。プリンターをご用意いただき、PDFファイルを印刷してご利用いただく形でも大丈夫です。

なお、講座を購入していない方にアカウントのIDを教えて受講させてあげたり、テキストのPDFファイルを配布したり、印刷したテキストをメルカリ等フリーマーケットで転売する行為は著作法や利用規約に違反する行為であり、処罰の対象となります(最悪の場合、『保健師助産師看護師法』第9条に定める欠格事由に該当し、国家試験の受験資格を喪失します)。medu4でもログイン履歴や各種フリマアプリ等を観察し、対策をしています。利用規約違反が発覚したアカウントには予告なく停止処分等の処置をとりますのでご了承いただくとともに、上記のような共有行為は絶対に行わないようお願いいたします

テキストが薄くて掲載量が少ないから不安?

書店で売っている参考書類と比べて、『看護ベーステキスト』はページ数がとても少なくしてあります。例えば「04.腎」のテキストは12ページしかありません。この点、おそらく多くの方が「足りないんじゃないか?」と不安に思われる点だと思いますので、事前に補足しておきます

1つ上の項でもお話しましたが、受講にはデジタル受講と紙受講の2スタイルがあります。非常に便利ですので、medu4としてはデジタル受講を推奨したいところです。しかし、iPadが高額で購入をためらう方や、アプリの使い方がわからない、という方が一定数おられる現状があります。そうした方は紙にテキストを印刷して受講していただいても全く問題ありません。この場合、ページ数が多いと、紙の分量が増えますからエコではありませんし、何より印刷代金がバカになりません(講座自体の販売料金をお安くしているのにコピー代が膨れ上がってしまうのは残念です)。この点を考慮して、意識的に紙面を節約する構成をとりました。

medu4では100回以降の看護師国試の過去問をすべて1問1問吟味し、全知識を『看護ベーステキスト』に搭載しています。つまりは看護師国試の合格に特化し、過去問のエッセンスをすべて詰め込んだテキストと考えていただければOKです。国試合格に向け、過不足はありませんので、安心して下さい
※制作スケジュールの事情により、最新の110回の問題は含まれません。こちらの講座で対策ください。
※逆に言えば、市販の分厚い参考書類には(臨床に出てから看護師の業務をする上ではもちろん重要なのですが)国試対策としては不要な(オーバーワークな)記載が多いということですね。オーバーワークな知識まで詰め込むことについては意見が分かれるところです。しかし、私達の脳は一度にたくさんの物事を覚えられないようにできています。勉強したつもりになっていても、その知識を忘れてしまっていては、意味がありません。臨床に出てから必要なプラスアルファの知識は国家試験に合格してからいくらでも学べます。まずは確実に国試を通過することが大切で、そのために不必要な労力を払う必要性は低い、とmedu4では考えています。

なお、紙面の都合上、実際の国試過去問の掲載数は少なくしてありますが、medu4.care上の演習タブからいくらでも追加で各自が行っていただけます。たとえば「04.腎」のテキストに掲載されている問題は12問のみです。しかし、こちらのカスタム演習から「04.腎」の問題のみを取り出すことでテキストに掲載されていない多くの問題に当たることが可能です。もちろん全問に解答・解説がついていますし、すべての問題を解くための知識は『看護ベーステキスト』で伝授済みですので、ストレス無く勉強できます。

予習

受講前に予習する必要はありません。いきなり講義へ行ってOKです!
『看護ベーステキストシリーズ』は1年生で全く看護学の勉強をしたことがない方でもゼロからわかるようにテキストや講義を作っているためです。
medu4では予習ではなく、復習をメインにする勉強を推奨しています。

受講

medu4.care内の「講義」タブ内、「動画を見る」から講義を受講しましょう。1コマ目から順に視聴します。

講義動画内、右下の歯車マークから、講義の再生スピードを0.5〜2倍の範囲で調整可能です。速く受講したい方は1.5倍速、ゆっくり受講したい方は0.75倍速、など各自に最適な再生スピードを探してみて下さい。

講義動画の右側には時間とセクション番号が示してあります。このボタンを押すことで、各セクションの冒頭へジャンプすることができます。2周目以降の受講時にピンポイントにとある部分だけ受講し直したい、といったときに重宝する機能です。
※ジャンプ機能はパソコンで閲覧したときのみの提供となります。スマホ利用時には表示されません。

みなさんのお手元のテキストにはたくさんの穴埋めが用意されています。一方、講義内で先生が解説するテキストには赤い字で穴埋めの中身が提示されています。解説を聞きながら、1つずつ穴埋めを埋めていきましょう。ここでのポイントは一気に埋めないこと。最初にビデオを止めてすべて穴埋めを埋めきってから、ビデオを再開して講義を聞いていく、というスタイルの人が一部いるのですが、これは(穴埋めを "作業" ととらえてしまうと一見効果的ですが、知識の理解的には)非効率的です。先生の解説をしっかり理解し、納得した上で1つずつ穴埋めをすることで、忘れにくい知識を増やしていくことができます。
※穴埋め部分だけの答えは配布していません(個別にお問い合わせ等いただいても配布はできません)。上述のとおり、受講時に納得した上で埋めてもらうことを主旨としているためです。

穴埋め部分以外にも、講義内で先生が解説した内容はなるべく板書し、テキストを充実させていきましょう。受講している今この瞬間は「大丈夫だ」と思っていても、案外すぐに知識は忘れてしまうものです。少しでも記憶の鍵のようなものを残すべく、いろいろ書き込みをしておくとよいでしょう

各セクションの終わりには、該当知識を問うた問題を掲載しました(原則1問、ときに数問)。看護師国家試験の過去問の中から、そのセクションの内容を覚え込むのに最適な問題を選びに選んだ超良問が掲載されています。この問題は解説をしっかり聞くとともに、自力で解けるようにしておくべきです。

復習

予習は不要とお伝えしましたが、その分復習にはしっかりと時間をとりましょう! どれだけ勉強の時間を使っても、肝心の知識を頭に残せないともったいないためです。試験での合格・不合格は、当日にどれだけ覚えている知識をoutputできたか、で決まります。長時間勉強しているのになかなか成績が上がらない人、国試に不合格になってしまう人、はこうした知識の定着が不十分であることが原因として最も多いです。そして、どうして知識の定着が不十分か、というと復習が不十分だから、という理由が最多です。

『看護ベーステキスト』の復習として最低限行ってほしいのは以下の2つ。

 ①穴埋め:赤シートで隠して、すべての穴埋めを自力で言えるか?
 ②問題演習:テキスト掲載問題を、すべて自力で解けるか?

勉強がうまく行かない人の大半が、①②を「書き込みをみながら」やってしまいます。すでに書き込まれている穴埋めを "眺める" だけでは知識を納得することはできても暗記はできません。先生の板書を見ながら問題演習をしても、自力で解けるようにはなりません。ですので、①は赤シートで隠して、②はオンラインで何も書いてないまっさらな問題を演習して下さい。

上記、②を効果的に行うため、medu4ではテキストセットをご用意しています。こちらのページのセット演習「テキスト・公認セットで演習」というところから、購入済みのテキストに紐付いた問題集を読み込むことができます。このセットにはテキストに掲載してある問題がすべて入っていますので、出題順をランダムにしたり、出題問題数を指定したりして、効果的に演習することが可能です。
※テキストセットは購入済かつ視聴期間内の講座のみ利用可能です。
※「未演習のみ」を「はい」にすると、これまで挑戦したことのある問題は出てきません。全問挑戦済みのセットで「未演習のみ」を「はい」にすると何も出題されませんのでご注意下さい。
※オンラインでは仕様上、連問の一部のみを表示することはできません。連問の一部のみをテキストに掲載してある場合、オンラインのテキストセットではその前後の問題も出題されます。講義内で扱っていない問題がセット内で出題された場合、これが原因ですのでご了承下さい(解答・解説が掲載されていますので、適宜参照の上、自習下さい)。

上記①②は最低限行ってほしい復習内容です。各自の余力に合わせ、穴埋めが設定されていない部分にさらにマーカーを引いて隠したり、友達同士で口頭試問をし合ったり、カスタム演習を使ってその科目のテキスト非掲載問題に挑戦したり、と意欲的にいろいろ取り組んでみましょう!

講義内の質問をしたいとき

medu4の講座は、①講座原案作成&監修、②テキスト執筆、③講義収録、④ビデオ編集&チェック、の4フェーズをすべて医師または看護師が行っています。チェックの過程で分かりにくい内容や不正確な内容は再度①へ差し戻され、再収録または編集されます。そのため、他社と比べ、講義内容の不備や疑問点を感じるポイントが少ないことを自負しています。

しかしながら、実際に受講する中で疑問点を感じ、質問したくなることはあるでしょう。その際には、フォーラムをご利用下さい。同様の状況にある他の学習者や、実際のmedu4の先生、臨床で活躍する医師・看護師から、コメントをもらうことができます。もちろん、コメントをもらったらお礼をしたり、お返しに他の人の質問にもコメントをしてあげて下さいね。
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