108K7

胎児循環で酸素を最も多く含む血液が流れているのはどれか。
肺動脈
肺静脈
臍動脈
臍静脈

解答: 4

108K7の解説

胎児循環を理解しよう。まず、胎児が胎盤から血液(動脈血)を受け取ることから始まる。受け取った動脈血は、最初に臍静脈を経由し、肝臓を経由するものとArantius静脈管を経由するものとに分かれる。その後、下大静脈に合流し、右心房へ流入する。右心房へ流入した血液は、卵円孔を介し、左心房・左心室へと流れ、頭部〜上半身に動脈血を供給する。供給した後、上大静脈(静脈血)となり、右心房・右心室へ流入する。そして、肺動脈となり、動脈管を介し、下半身に流れ、最終的に胎盤へと戻る。
つまり、胎児循環において酸素飽和度が最も高い血管は臍静脈である。
1. 肺動脈は上大静脈からの血液を含むため、静脈血である。よって、酸素飽和度は低い。
2. 胎児は肺血管抵抗が非常に高いため、肺に血液はあまり流れない。よって、肺静脈にも血液がほとんど流れていない。
3. 臍動脈は下半身からの静脈血を胎盤へと戻す血管である。よって、酸素飽和度は低い。
4. 正しい。上記の通り。

テーマ:胎児循環で酸素を最も多く含む血液が流れている脈管